際限なく全面的に支配する2024-11-28

 ≪Тут являлось даже несколько более того, о чём он мечтал: явилась дувушка гордая, характерная, добродетельная, воспитанием и развитием выше его (он чувствовал это), и такое-то существо будет рабски благодарно ему всю жизнь за его подвиг и благоговейно уничтожится перед ним, а он-то будет безгранично и всецело владычествовать!..≫

<試訳> ルージンが夢想していたより以上のものさえそこにはあった。誇りに満ち、際立って、高潔で、教養があり、彼よりも優れた (彼はそれを感じていた) 娘が現れたのだ。そしてそのような存在は、彼の犠牲的行為に対して生涯にわたって奴隷のように感謝し、尊敬の念で彼の前で消え入らんばかりだろう。彼の方は、際限なく全面的に支配するのだ!...

・ ルージンが理想として描いていたのは、美点を備え、恩義を感じて自ら隷従する妻です。結婚を貧しさから救ってやる “犠牲的行為” だと考えているのですから暴君そのものです。その考えが言動となって伝わり、皆に拒絶されました。早くから見抜いていたラスコーリニコフは、ドゥーニャを嫁がせないために、ルージンの拒否にもかかわらずこの会合に出席しました。