愚にもつかない無駄口で2025-05-18

 ≪Раскольников положил фуражку, продолжая молчать и сериёзно, нахмуренно вслушиваться в пустую и сбивчивую болтовню Порфирия. "Да что он в самом деле, что ли, хочет внимание моё развлечь глупою своею болтовней?"
- Кофеем вас не прошу-с, не место; но минуток пять времени почему не посидеть с приятелем, для развлечения, - не умолкая сыпал Порфирий,≫

<試訳> ラスコーリニコフは相変わらず黙ったまま深刻そうに顔を曇らせて、ポルフィーリィのとりとめのない空疎な無駄口に耳を傾けながら帽子を置いた。“ いったい、こいつは愚にもつかない無駄口で僕の気をそらそうとしているのだろうか?”
「場所柄コーヒーは差し上げられませんが、5分ほどの時間は知人としてお付き合い下さってもいいでしょう、気晴らしになりますよ」 ポリフィーリィはのべつ喋り続けた。

・ 饒舌なポルフィーリィの “ 5分ほど ” は当てになりません。彼に限らず誰もが話し始めると長くなる傾向があるように感じます。一文も長くなって、途中で切って訳さざるを得ない事がよくあります。

コメント

_ 潤 ― 2025-05-19 07:00

饒舌なポルフィーリィに会ったら誰もかなわない感じです。当たりをつけて相手をじらすような、手放さないこのやり方、されるほうはたまったものではないでしょう。読み手もじりじりとしてしまいます。ラスコーリニコフ、うまくここを立ち去り葬儀に行けるのでしょうか。

_ mir→潤さん ― 2025-05-20 07:07

全く作者の狙い通りに、罪なき読者までラスコーリニコフと一緒に、“ いい加減にしてくれ! ” と判事に言いたくなりますね。

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