自分を愚か者とののしった2025-10-04

 ≪Не так бы легко мне теперь отказали! Это народ такого склада, что непременно почли бы за обязанность возвратить в случае отказа и подарки, и денгьги; а возвращть-то было бы тяжеленько и жалко! Да и совесть бы щекотала: как, дескать, так вдруг прогнать человека, который до сих пор был так щедр и довольно деликатен?.. Гм! Дал маху!" И, заскрежетав ещё раз, Пётр Петрович тут же назвал себя дураком - про себя, разумеется.≫

<試訳> “今になってそう簡単に結婚を断らなかったはずだ! あんな類の連中は、破談にする場合は贈り物も金も必ず返す義務があると考えるに決まっている。とこらが、返すとなると、辛くもあり残念でもあるだろう! それに良心も疼くだろうさ。実際これまでこれほど気前よく十分に礼儀正しい男を、こんなに突然追い払えるだろうか、というわけだ…。フーム! 失敗したな!” そして、ルージンはもう一度歯ぎしりをして、そこで自分を愚か者と罵った。もちろん心の内で。

・ ルージンはドゥーニャとその母親に対して出費を惜しまなかったなら、結婚がうまくいっただろうと口惜しがります。その通りになったとはとても思えません。彼に沁み込んだ人間観です。

コメント

_ 潤 ― 2025-10-04 08:13

お金で人を従えるということは、どこの世界でもどの時代でもそのしっぺ返しのような痛い目を受けても学習しそれを伝えることをしないのがひとなのでしょう。
また、やりそうですよ。でも、ここに登場することはないですね。

_ mir→潤さん ― 2025-10-05 07:02

その通りですね。現代にもラズミーヒンは生きています。金融市場でマネーゲームが世界を席巻して、お金に人間が振り回されているのですから。巨額の富が一握りの人達に集まって貧困層の窮状は目を覆うばかり、紛争や戦争も元をただせばそんな不条理に原因があるのではないかと思います。人間が破滅しないように、いつの日か利益至上主義を離れて、人間性を回復し、理性的に平和や平等へと向かおうとする機運が高まったらなあと、夢見てしまいます。

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