厳粛な約束2011-07-14

 ≪А я тебе с своей стороны за это тоже одно обещание дам: Когда к тридцати годам я захочу "бросить кубок об пол", то, где б ты ни был, я таки приду ещё раз переговорить с тобою... хотя бы даже из Америки, это ты знай. Нарочно приеду. Очень интересно будет и на тебя поглядеть к тому времени: каков-то ты тогда будешь? Видишь, довольно торжественное обещание.≫

<試訳> 「じゃあ僕の方からもひとつ約束するよ。僕が30歳になって “大杯を床に投げつけたく” なったら、その時は、お前がどこにいようと僕はもう一度お前と話しにやってくるよ・・・ 例えアメリカからだとしてもな、この事は覚えていてくれよ。わざわざやって来るつもりだ。その時分のお前を見るのもかなり興味深いしな。その頃お前はどうなっているんだろうかな。どうだい、なかなか厳粛な約束だろう」

・ 同じ話題を今後一切持ち出さないようにアリョーシャに強く求めた代わりの、イワンからの約束です。“大杯”は“現実の世界”を表していると思います。彼は「・・・人間を幻滅させるあらゆる惨禍が僕を襲ったとしても、それでも僕は生きたいんだ。そしてこの大杯に口をつけたからには、すっかり飲み干すまでは離れない。けれど30歳までにはきっと大杯を投げ捨てるだろうな、飲み干しきれなかったとしても。そして立ち去るよ・・・」 と語っていました。人生への渇望を持ちながら、その最後にアリョーシャに会いたいと告げるイワンの寂しさが伝わってきます。

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