つまらん事でひっかけようとしたんだ2024-05-19

≪Порфирий мог именно рассчитывать, что я непременно буду так отвечать и непременно скажу, что видел, для правдоподобия, и при этом вверну что-нибудь в объяснение...
- Да ведь он бы тебе тотчас и сказал, что за два дня работников там и быть не могло и что, стало быть, ты именно был в день убийства, в восьмом часу. На пустом бы и сбил!≫

<試訳> 「ポルフィーリイは、僕が必ずそう答えて、本当らしくするために、見たと言い、さらに説明に何かをさしはさむだろうと判断したに違いないよ…」
「そうか、だって彼はその時は即座に、2日前に職人達があそこにいることはあり得ない、ということは、君が凶行の日の7時過ぎにそこにいた事になると、君に言いそうなものじゃないか。つまらん事でひっかけようとしたんだ!」

・ 話を整理すると、判事の 「ペンキ職人を見たか?」 との問いに、ラスコーリニコフは 「いえ、見なかった」 と答えました。実際には事件当日には、彼は見たのです。先ほど彼は、経験豊かな実行犯なら何もかも否定するのではなく、一部の事実を自白して説明を加えると説明していました。つまりもし自分が犯人なら、今の場合は 「見た」 と答えるし、判事もそう考えただろうと推測します。そこでラズミーヒンは、もし 「見た」 と肯定していたなら、判事がすぐに事件当日のラスコーリニコフの存在を立証したはずだというわけです。2日前と当日の状況を意図的に混同し、またラスコーリニコフの性格を見抜いたうえでの判事の心理作戦のようです。