どんな進歩主義者でも2024-07-19

 ≪Но при сем не могу не заявить, что случаются иногда такие подстрекательные "немки", что, мне кажется, нет ни единого прогрессиста, который бы совершенно мог за себя поручиться. С этой точки никто не посмотрел тогда на предмет, а между тем эта точка-то и есть настоящая гуманная, право-с так!≫

<試訳> 「しかし、この際、はっきり申し上げずにはいられないのですが、どんな進歩主義者でも、思うに、自分自身に自制を完全に保証しかねる挑発的な “ ドイツ女性 ” がいるものですよ。当時はこの観点からこの出来事を見た人は誰もいませんでした。ところが、この観点こそ、真に人道的なものですよ、本当のところ!」

・ 当時、ヨーロッパ諸国からドイツ人、ポーランド人、フランス人、ユダヤ人などが、ロシアの西方地域に移り住んでいます。ロシア人にとって、時に、そのような外来者はスラブの伝統になじまず、 “ 挑発的 ” に見えたのかも知れません。「カラマーゾフの兄弟」 に登場するポーランド人が悪役として描かれていたのを思い出します。ここではドイツ人女性への反感、蔑視が感じられます。とは言え、かつて34年間女帝として君臨したエカテリーナ2世はドイツ人で、生まれはプロイセン、現在のポーランド領です。エルミタージュ美術館の基礎を作るなど数々の偉業を成し遂げています。

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