頭と顔をすっぽりくるみ2020-07-01

 ≪Ни словечка при этом не вымолвила, хоть бы взглянула, а взяла только наш большой драдедамовый зелёный платок (общий такой у нас платок есть, дродедамовый), накрыла им совсем голову и лицо и легла на кровать, лицом к стенке, только плечики да тело всё вздрагивают... А я, как и давеча, в том же виде лежал-с...≫

<試訳> その際に娘はひと言も口をきかず、目も向けませんでね、ただ大きな緑色の薄い毛織のショールを手にとって、( 私共の共用のそんなラシャのショールがありますんで ) 頭と顔をすっぽりくるみ、顔を壁に向けてベッドに横たわると、やせ細った肩と全身をわなわなと震わせるばかり。私はと言えば、先ほどと同じていたらくで寝転がっていたんで…。

・ 絶望的な悲哀の深さがソーニャの無言に表れています。彼女にとって、すでに父親は助けになる存在ではありません。彼は嗚咽するソーニャに声をかける術も知らず酔態を装うしかないのです。こうして語るからには、そんな彼も娘の悲しみを我が胸の痛みとしているのを信じたいものです。

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