右手に知らしむなかれ2026-05-27

 ≪(Потому что иные благотворители очень любят так размазывать свои благодеяния; я знаю). Потом мне тоже подумалось, что вы хотите её испытать; то есть придёт ли она, найдя, благолдарить? Потом, что хотите избежать благодарности и чтоб, ну, как это там говорится: чтоб правая рука, что ль, не знала... одним словом как-то этак...≫

<試訳> 「慈善家の中には、自分の善行をそのように粉飾するのがひどく好きな人がいますからね。僕は知っていまよ。それからまた、こうも考えました。あなたは彼女がそれを見つけて、礼を言いにやって来るか試したかったのではないか? あるいはまた、感謝されるのを避けたいのかも知れない、そう、“ 右手に知らしむなかれ ” 、というわけでね…。要するに、まあそのような感じで…」

・ レベジャートニコフの分析が続きます。“ 右手に~ ” はマタイ福音書の “ 施しをなすとき、右の手のなすことを左の手に知らしむな ” からの慣用句で、善行は密かにせよという意味です。先ほど会ったばかりのソーニャに対してこのような大金を密かに渡すと言う行為は、これまでルージンが、結婚を控えたドゥーニャとその母に対してとった吝嗇な態度とはあまりにかけ離れています。レベジャートニコフの証言が続きます。

コメント

_ 潤 ― 2026-05-27 09:26

レベジャートニコフの長い分析を読んでいると主人公は?と時々思い出さずにはいられません。作者の手法なのでしょうね。このエピソードだけで一冊の本ができそうですもの、引きずり込まれましたから。

_ mir→潤さん ― 2026-05-28 09:31

ご指摘の通り、場面によって主役が入れ替わりますね。「カラマーゾフの兄弟」でもそうでした。いくつものエピソードが重層的になっていて、まるでオーケストラでメインの楽器が入れ替わって奏でられる様です。
しばらくレベジャートニコフのソロを楽しみましょう。

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