言葉が口をついて出た2014-12-21

 ≪Митя безмолвно дал записать. Наконец дело дошло до той точки в рассказе, когда он вдруг узнал, что Грушенька его обманула и ушла от Самсонова тотчас же, как он привёл её, тогда как сама сказала, что просидит у старика до полуночи: "Если я тогда не убил, господа, эту Феню, то потому только, что мне было некогда", вырвалось вдруг у него в этом месте рассказа. И это тщательно запивали.≫

<試訳> ミーチャは黙って書くに任せていた。グルーシェンカをサムソーノフの屋敷に送って行き、その時彼女が夜半までそこで過ごすと自分で言っていながらすぐに、彼を欺いてそこから帰ったのを突然聞き知った点に至ってついに、“ 僕がその時そのフェーニャをどうして殺さなかったかと言うなら、皆さん、それは単に時間がなかったからですよ ”、と話のこの箇所で急に言葉が彼の口をついて出た。そしてそれは念入りに書き留められた。

・ フェーニャを脅して真相を知り、怒りにまかせて彼女を殺しかねなかったと、またしてもドミートリィは余計な事を口走ります。殺人容疑で尋問されているのに、激情にかられやすい印象を自ら与えてしまうのです。

コメント

_ 慎之介 ― 2014-12-21 15:12

弁護士がいれば、想定されることを事前に注意され言わなくてもいいこととわかったでしょうに。彼は、おしゃべりなんですね。特に聞く人がいると話さないではいられない。これも生い立ちに関係するのでしょうか。

_ mir→慎之介さん ― 2014-12-22 10:11

生い立ちのせいかは分かりません。次々に溢れる想いを抑えられずに他の人に分かってほしいと言葉を尽くすのではないでしょうか。いつも人との温かい関係を求めて苦闘しながら空回りしているように感じます。“ 清純な青春時代のように、本当に心を燃やすことだ。人間は広いよ、広すぎるくらいだ・・・ ” とアリョーシャに語っていたのを思い出します。

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