嫌疑をかける人間を愚弄し始めます2025-06-24

 ≪Другой раз, увлекаясь игривостию своего остроумия, начнёт дурачить подозревающего его человека, побледнеет как бы нарочно, как бы в игре, да слишком уж натурально побледнеет-то слишком уж на правду похоже, ан и опять подал мысль! Хоть и надует с первого раза, да за ночь-то тот и надумается, коли сам малый не промах. Да ведь на каждом шагу этак-то-с!≫

<試訳> 「またある時は、自分の才知の遊び心に酔いしれて、自分に嫌疑をかける人間を愚弄し始めます。わざとらしく、さも芝居をするように真っ青になってみせる。その青くなり方が全く自然で、あまりに真に迫っているので、それがやはりまたヒントを与えてくれましてね! 一度は欺けたとしても、相手だって間抜けじゃないですから一晩のうちに思い当たりますよ。一歩一歩がこんな調子で!」

・ 判事は容疑者がわざとらしい芝居で蒼白になると言いますが、ラスコーリニコフの場合は意識的ではなく病的な発作です。とは言え、事件に関連した話題を耳にした途端に倒れる事が多く、それが容疑を深めるのです。あの犯行が彼の精神に耐えがたい衝撃を与えています。

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