内心密かに軽蔑している2025-10-21

 ≪Впрочем, Лебезятников, несмотря даже на то, что был очень добренький, тоже начинал отчасти не терпеть своего сожителя и бывшего опекуна Пётра Петровича. Сделалось это с обеих сторон как-то невзначай и взаимно. Как ни был простоват Андрей Семёнович, но всё-таки начал понемногу разглядывать, что Пётр Петрович, его надувает и втайне презирает и что "не такой совсем этот человек".

<試訳> しかしながら、レベジャートニコフはかなりお人好しだったにもかかわらず、自分の同居人であり、かつての後見人であるルージンが、いやでたまらなくなり始めていた。それは互いに双方から、どういうわけか、たまたまそうなったのだ。レベジャートニコフがいかに間が抜けていたにしても、ルージンが自分を欺いて内心密かに軽蔑している事や、彼が “ 見た目通りの男ではない ” 事が、次第に分りかけてきた。

・ ルージンはレベジャートニコフの人の好さと頭の鈍さにつけこんで、何かと利用しています。それがレベジャートニコフにもどうやら分ってきたのです。そのような相手との相部屋で過ごさなければならないのは嫌なものでしょう。

コメント

_ j潤 ― 2025-10-21 14:10

自分の本心を悟られていないと思い込んでいるルージン、こんなんで世間を渡っていけるのかしら。手痛い思いを近々することでしょうね。
でも、こういう場面がこの小説に必要なのかしら?読者の一人として早く退場してと思っています。

_ mir→潤さん ― 2025-10-21 21:12

他を欺くと自らを欺く事になるのに、ルージンは気づいていませんね。
この場面はラスコーリニコフから離れて、ルージンとレベジャートニコフとのやり取りになっています。これまで読んできたところでは、このような場面も必ず伏線となっていて、後からその意味が分かる事が多いです。
作者がどんな必要があってこのような伏線を用意したのかを楽しみに、今しばらく訳していきます。

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