なぜ僕を破滅させたんだ2018-06-12

 ≪Что-то симпатичное пронеслось в пользу Мити. Он же... про него рассказывали, что он раз или два во время показания Катерины Ивановны вскочил было с места, потом упал опять на скамью и закрыл обеими ладонями лицо. Но когда она кончила, он вдруг рыдающим голосом вскликнул, простирая к ней руки:
- Катя, зачем меня погубила!
И громко зарыдал было на всю залу. Впрочем мигом сдержал себя и опять прокричал:
- Теперь я приговорен!≫

<試訳> ミーチャに有利な方へ、何か好意的な空気が広まった。一方彼の方は…、カテリーナの証言中に1、2回、席から素早く立ち上がりかけたが、またベンチにどっと座り両手で顔を覆った、と人々は後で物語った。しかし、彼女が証言を終えた時、彼は突然彼女に向けて両手を差し伸べながら、涙声で叫んだ。
「カーチャ、なぜ僕を破滅させたんだ!」
そして廷内いっぱいに響く大声で号泣し始めかけた。しかしながら、素早く自己を制して、「今、僕は刑の宣告を受けた!」 と再び叫んだ。

・ ドミートリィは彼にとって有利だと思うカテリーナの証言を、意外にも深刻に受け止めます。彼が慟哭するのはなぜか、なぜそれが有罪に結びつくのか、真の意味が判断できません。二人にしか分からない鬱屈した感情が露わになったかのようです。

コメント

_ 慎之介 ― 2018-06-13 08:24

しかしながら、素早く自己を、、、、、、あんなに激しやすいドミートリィがびっくりです。それを知ろうとするのは、他人が土足でづかづか入り込もうとするものでしょうか?

_ mir→慎之介さん ― 2018-06-14 10:53

ドミートリィにはカテリーナが有利な証言をしながら、実は本心を語っていず、その背後に潜む彼女の感情を痛切に読み取ったのでしょうね。
いつもの彼に似ず途中で抑制したのは、あまりの絶望感で急に気力が尽きたのかも知れません。

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