好んで醜悪さに溢れた区域に2021-04-30

 ≪Мало-помалу он перешёл к убеждению, что если бы распространить Летний сад на всё Марсово поле и даже соединить с дворцовым Михайловским садом, то была бы прекрасная и полезнейшая для города вещь. Тут заинтересовало его вдруг: почему именно, во всех больших городах, человек не то что по одной необходимости, но как-то особенно наклонен жить и селиться именно в таких частях города, где нет ни садов, ни фонтанов, где грязь и вонь, и всякая гадость≫

<試訳> 次第に彼は、もし夏の園をマルスの広場全部に拡張して、さらにミハイロフスキー宮廷園と繋げたら、とても美しくなって町にとっても極めて有益な事だろうという確信へと移っていった。そこで不意に、いったいどうしてどこの大都市でも、人々は単に必要だからというわけではなしに、何か妙に好んで公園も噴水もない、不潔で悪臭漂う、様々な醜悪さに溢れた区域に住みつきたがるのかという事に関心を持ち出した。

・ 自分がこれからする事を離れて、全く関係のない事に関心を向けます。まるで普段の散歩の途中のようです。自分自身も狭く陰鬱で雑然とした部屋に住む一人なのに、それを棚に上げて、広場の景観の構想や猥雑な都市に住みたがる人間について考えるのは面白い心理です。
思考は直線的でなく、確かにあちこち乱雑に移りがちなものです。それもまた何か意味があるのかも知れません。

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