放心したような状態2021-06-08

 ≪Ни за что на свете не пошёл бы он теперь к сундуку и даже в комнаты.
Но какая-то рассеянность, как будто даже задумчивость, стала понемногу овладевать им: минутами он как будто забывался или, лучше сказать, забывал о главном и прилеплялся к мелочам. Впрочем, заглянув на кухню и увидав на лавке ведро, наполовину полное воды, он догадался вымыть себе руки и топор. Руки его были в крови и липли.≫

<試訳> 今や彼はどんな事があろうとトランクの方へ、いや部屋の中へさえも戻れなった。
だが、まるで何かぼんやりと放心したような状態が次第に彼を捉え出した。時折、我を忘れたかのようだった。と言うより肝心な事を忘れて些細な事にこだわった。しかし、台所を眺めて腰掛の上に半分ほど水の入った桶を見て、彼は手と斧を洗おうと思いついた。手は血にまみれてべとついていた。

・ 激しい緊張が続いた後の虚脱状態のようです。彼にとってはこれからが大変です。まずはここをどう出て行くのか。町の中をどうやって家に辿り着くか。それが何とかなったとしても、自分の忌まわしい犯行の絶え間ないフラッシュバックに苛まれるでしょう。たとえすぐ捕らわれないとしても、それに怯える日々をどう過ごすのか。何よりも、犯した罪への償いはずっと問われ続けるはずです。

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