神がその時2013-09-07

 ≪Бог, как сам Митя говорил потом, сторожил меня тогда: как раз в то самое время проснулся на одре своём больной Григорий Васильевич. К вечеру того же дня он совершил над собою известное лечение, о котором Смердяков рассказывал Ивану Фёдоровичу, то есть вытерся весь с помощию супруги водкой с каким-то секретным крепчайшим настоем, а остальное выпил с "некоторою молитвой", прошептанною над ним супругой, и залёг сапть.≫

<試訳> 神がその時僕を見守って下さった、とミーチャは後に自ら語った。ちょうどその時、病気のグリゴーリィが自分の寝床で目を覚ましたのだ。その日の夕方になって彼は、スメルジャコフがイワンに話していた例の治療を自分に施した。つまり妻の助けを借りて何やら秘密めかした強力な煎じ薬の入ったウォッカで全身を拭い、その残った分を妻に  “ ある種の祈祷 ” をしてもらって飲み干し、寝に就いたのだった。

・ グリゴーリィはフョードルの信頼を得て長く仕えている老僕です。かつて幼いドミートリィを母の死後しばらく養育し、また、スメルジャコフを自分の子供の代わりとして育ててもいます。カララマーゾフ家に後方から深く関わる存在としてこの物語に厚みを与えていると思います。彼は深夜、問題の瞬間に目を覚ますのです。

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