無言の眼差しで迎え2017-04-27

無言の ≪На нём была постлана постель с довольно чистыми белыми подушками. На постеле сидел Смердяков всё в том же своём халате. Стол перенесён был пред диван, так что в комнате стало очень тесно. На столе лежала какая-то толстая в жёлтой обёртке книга, но Смердяков не читал её, он кажеться сидел и ничего не делал. Длинным, молчаливым взглядом встретил он Ивана Фёдоровича и повидимому нисколько не удивился его прибытию.≫

<試訳> ソファーの上に、たいそう清潔な白い枕を置いた寝床が作られていた。スメルジャコフは相変わらずいつもの部屋着を着て寝台に座っていた。テーブルがソファーの前に移されたので、部屋はひどく手狭になっていた。テーブルの上には何か黄色い表紙の分厚い本が置いてあったが、スメルジャコフはそれを読んでいたのではなく、どうやら座っているだけで何もしていなかったようだ。彼はしばらくの間無言の眼差しでイワンを迎え、見たところ訪問に少しも驚かないふうだった。

・ まるで無感覚のようにイワンを見ているスメルジャコフの様子がかえって不気味です。体調不良のせいもあるでしょうが、彼にとってもはやイワンは相手として怖れるに足りないようです。

コメント

_ 慎之介 ― 2017-04-27 20:23

イワンは本当に彼に翻弄されてしまっています。心身ともにくたくたの状態でしょう。これもイワンがした彼への扱いの報いなのなのでしょうね。

_ mir→慎之介さん ― 2017-04-29 07:22

フョードルの屋敷でずっと屈辱を感じ耐えていたのかも知れません。凄まじいほどの憎悪が心の底にあるように感じます。

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