僕は一人だけど、あいつら6人を2010-09-09

≪Мальчик, догадавшись тотчас по глазам Алёши, что тот его бить не хочет, тоже спустил куражу и сам даже заговорил.
- Я один, а их шесть... Я их всех перебью один, сказал он вдруг, сверкнув глазами.
- Вас одиг камень должно быть очень больно ударил, - заметил Алёша.
- А я Смурову в голову попал! - вскрикнул мальчик.≫

<試訳> 少年はアリョーシャの目を見て、殴る気が無いことがすぐ分かり、勢いを弱めて自分から話し出しさえした。
「僕は一人だけど、あいつら6人を・・・。僕、一人であいつら全員を打ちのめすんだ」と急に彼は目を光らせて言った。
「確か君に、とてもひどく石がぶつかったよね」アリョーシャが言った。
「僕だってスムーロフの頭にぶつけてやったよ!」少年が叫んだ。

身構えていた少年はアリョーシャが制裁に来たのではないと知って自分から話し出します。僧衣の彼に心を許したのかも知れません。でも、この少年は先程彼を狙って石をぶつけているのですから、まだ本心はわかりません。9才足らずの虚弱そうな男の子の屈折した心にアリョーシャならずとも、何がそうさせているのかと考えてしまいます。