受け取ったら卑怯者になるのでは2010-12-06

 ≪- Послушайте-с, голубчик мой., послушайте-с, ведь если я и приму, то ведь не буду же я подлецом? В глазах-то ваших, Алексей Фёдорович, ведь не буду, не буду подлецом? Нет-с, Алексей Фёдорович, вы высдущайте, выслушайте-с, - торопился он поминутно, дотрогиваясь до Алёши обеими руками, - вы вот уговариваете меня принять тем, что "сестра" плсылает, а внутри-то, про себя-то, - не восчувствуете ко мне презрения, если я приму-с, а?≫

<試訳> 「お聞き下さい、まあお聞き下さい。もし私が受け取ったとしたら卑劣漢になりませんかね。アレクセイ殿、あなたからご覧になって、私は卑劣漢になりはしませんかね。いけませんですな、アリョーシャ殿、しまいまで、しまいまでお聞きください」彼はアリョーシャに両手で触れながら絶え間なくあせって喋った。「あなたは”妹”がよこしたものを受け取るようにと説き伏せなさるが、もし私が受け取りなどしたら、内心この私に軽蔑をお感じになられるのじゃありませんかな、どうです」

・ ここまで説得して手渡したというのに、まだ二等大尉は簡単には受け取らず、軽蔑されるのではと怖れるのです。善意を伝える事はこんな難しいものでしょうか。貧しくとも誇りの方を重んじる彼のこだわりは過度にも思えますが、お金のために策を弄したり、法を犯すなどのニュースが多い今日の風潮に比べて考えさせられます。