何の非もない人を殺しに2012-02-04

 ≪И представилась мне вдруг вся правда, во всем просвещении своём: что я иду делать? Иду убивать человека доброго, умного, благородного, ни в чём предо мной неповинного, а супругу его тем навеки счастья лушу, измучаю и убью. Лежал я так на постели ничком, лицом в подушку и не заметил вовсе как и время прошло.≫

<試訳> すると全ての事の真相が突然、私のあらゆる蒙昧を照らして立ち現れたのです。私は何をしに行こうとしているのか?善良で聡明で高潔な人を、私に対して何の非もない人を殺しに行こうとしているのだ。しかもそれによって彼の妻から幸せを永久に奪い苦しめ絶望に突き落とそうとしている。私はベッドに突っ伏し、顔を枕に埋めて時の経つのにも全く気付かなかった。

・ 自分の仕掛けた決闘がどれ程罪深い行為であるかに気づき苦しみます。「戦争と平和」にも決闘の場面がありますが、当時は貴族や軍人の間で珍しい事ではなかったのでしょう。ヨーロッパ各国で禁止令がたびたび出されても守られず20世紀初めまで行われていた国もあります。そのような時代にあって、作品を通してこのように疑問を提示した作者の強いメッセージを感じます。