もっと高い秩序について2013-11-27

 ≪- Некогда устриц, - заметил Митя, - да и аппетита нет. Знаешь, друг, - проговорил он вдруг с чувством, - не любил я никогда всего этого беспорядка.
- Да кто же его любит! Три дюжы, помилый, на мужиков, это хоть кого взорвёт.
- Я не про это. Я про высший порядок. Порядку во мне нет, высшего порядка... Но... всё это закончено, горевать нечего. Поздно, и к чорту! Вся жизнь моя была беспорядок, и надо положить порядок. Каламбурю,а?≫

<試訳> 「牡蠣など食べてる暇はないよ」 ミーチャが言った。「それに食欲もないしな。ねえ君」 急に彼はしみじみ言い出した。「こんな無秩序を僕は決して好きじゃなかったんだよ」
「好きな者などいるものですか! 百姓達にシャンパンを3ダースもなんて、とんでもない、誰だって憤慨しますよ」
「そんな事じゃない。僕はもっと高い秩序について言っているんだ。秩序というものが僕にはない、高い秩序がね・・・。でも・・・ 何もかも終わった、嘆く事はないな。今更手遅れさ、どうともご勝手に! 僕の一生は無秩序だった、だから秩序だてる必要があるのさ。語呂合わせかな、どうだい」

・ 粗末なテーブルをはさみペルホーチンに自分の無秩序さを述懐するドミートリィです。なげやりな語り口の中にも、このようにしか生きられなかった彼の哀しい心情を感じます。
語呂合わせと言ったのは、似た単語が対になっているからでしょう。
(жизнь: положить、 беспорядок:порядок)

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