お願いですから話を切り詰めて2024-08-27

 ≪- Давно ли увидели?
- Замечать стал ещё прежде, окончательно же убедился третьего дня, почти в самую минуту приезда в Петербург. Впрочем, ещё с Москве воображал, что еду добиваться руки Авдотьи Романовны и соперничать с господином Лужиным.
- Извините, что вас перерву, сделайте одолжение: нельзя ли сократить и перейти прямо к цели вашего посещения. Я тороплюсь, мне надо идти со двора...≫

<試訳> 「前から分かっておいででしたか?」
「気づきだしたのは大分前ですが、はっきり確かめたのは一昨日、ペテルブルクに到着した、その時ですよ。とは言え、モスクワを通るころには、ルージン氏と張り合って、アブドーチャさんを手に入れようと思っていたんですがね」
「口を出してすみません、お願いですから話を切り詰めてあなたのご訪問の目的の方へ移っていただけませんか。僕は急いでいまして、外出しなければいけないんです…」

・ スビドリガイロフの話に付き合ってきたラスコーリニコフがしびれを切らします。大切な用件をが迫っています。まさに妹とルージンの結婚が決まろうとする夜です。ルージンは彼の出席を拒んでいますが、家族で話し合って彼も出席する事になっています。

コメント

_ 潤 ― 2024-08-27 09:39

やっと我に返ったラスコーリニコフさん、がんばれーとエールを送りたいです。
誠に迷惑なお邪魔虫氏、これで退散するでしょうか?まだスビドリガイロフは用事を話していません。鍵など掛けない部屋ですからラスコーリニコフは彼を置いてきぼりにすれば済むことと思いますが、作者のねらいは?

_ mir→潤さん ― 2024-08-28 10:16

スビドリガイロフの話術が巧みにラスコーリニコフを惹きつけてきました。これまでは話題を変えながらラスコーリニコフという人物を瀬踏みしていたかのようです。いよいよ用件に入ると言っています。作者のねらいは推測するしかありませんが、おそらく用件は妹に関係した事になるので、彼は今しばらく聞かずにいられないでしょう。自分の犯した重荷を背負って、焦るラスコーリニコフと、妻を亡くし全てを捨てて “ 旅 ” に出る前に、彼に用件を伝えようと訪れたスビドリガイロフの印象に残る場面を描こうとしたのではないでしょうか。

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