本当に病気かもしれないね2021-03-23

 ≪Настасья постояла над ним.
- И впрямь, может, болен, - сказала она, повернулась и ушла.
Она вошла опять в два часа, с супом. Он лежал как давеча. Чай стоял нетронутый. Настасья даже обиделась и с злостью стала толкать его.
- Чего дрыхнёшь! - вскричала она, с отвращением смотря на него. Он приподнялся и сел, но ничего не сказал ей и глядел в землю.≫

<試訳> ナスターシャが彼を覗き込んだ。
「本当に病気かもしれないね」 と言って向きを変えて出て行った。
彼女は2時に再び部屋にスープを持ってやって来た。彼は前のように横になっていた。茶は手つかずのままだった。ナスターシャはむっとして、腹立たし気に彼をつつきだした。
「なんだって眠ってばかりいるのよ!」 むっとした様子で見つめながら彼女はどなった。彼は起き上がって座ったが、彼女には何も答えず床を見つめていた。

・ ナスターシャが声も荒げるのも、ラスコーリニコフの様子が心配だからこそです。それとなく食事を運び、体調を気遣う彼女にどれほど助けられているか分かりません。その声も空しく、彼は今並々ならない煩悶を抱いているのです。

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