ひどく怖くなるだろうな2021-04-28

 ≪Заглянув случайно, одним глазом, в лавочку, он увидел, что там, на стенныых часах, уже десять минут восемого. Надо было и торопиться, и в то же время сделать крюк: подойти к дому в обход, с другой стороны...
Прежде, когда случалось ему представлять всё это в воображении, он иногда думал, что очень будет бояться.≫

<試訳> 何気なく小さな店の中に目をやると、そこに掛かっている時計がもう7時10分を指しているのが見えた。急がなければならないのだが、回り道をして向こう側から家に近づく必要がある…。
以前、この計画全体を想像の中で描いてみた際に、いざとなったらひどく怖くなるだろうなと時折思ったものだ。

・ 彼は老婆の妹のリザベータが不在になるのは7時頃からと立ち聞きして、突然計画の実行を思い立ちました。時間が過ぎているのを時計で知り急ぎます。
計画を辿ってみて、自分のやろうとしている事の重大さにぞっとする事もあったのです。彼の感性に似つかわしくない事に、無理やり踏み出そうとしている様に感じます。

コメント

_ 伯 ― 2021-04-28 12:55

私はラスコーくんが理論家で冷静なとても青年と思えない理性的な人物像を勝手に思い込もうとしていたところがあります。存外おっちょこちょいなんですね。危険であろうことの実現までのこころの動き、動作が心配になっています。実行できるのかしら?

_ mir→伯さん ― 2021-04-29 11:03

理論家な事は確かだと思います。ただ現実との乖離があって、実際の行動となるとちぐはぐな点が出てしまいます。人を避け、地道な生活をしない中で、一つの考えが異常に膨らんでしまったようです。自分の中では完全な計画だとしても、相手や他の人達の振舞いは不確定で、思い通りに進むとはどうしても思えません。その時、自身の心理状態がどうなるかも予測できないのですから。

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