高い噴水をあちこちの広場に2021-04-29

 ≪Но он не очень теперь боялся, даже не боялся совсем. Занимали его в это мгновение даже какие-то посторонние мысли, только всё ненадолго. Проходя мимо Юсупова сада, он даже очень было занялся мыслию об устройстве высоких фонтанов и о том, как бы они хорошо освежали воздух на всех площадях.≫

<試訳> だが今はそれほど怖くはなかった、と言うよりは、むしろ全く怖れを感じなかった。この瞬間に彼を捉えていたのは何かよそ事だったほどで、もっともそれはちょっとの間ではあったが。ユスポフ公園の傍を通りながら、彼は高い噴水をあちこちの広場に造ったら、あたりの空気がどんなに爽やかになるだろうという考えに没頭したほどだ。

・ 噴水についてなどを考えるところにかえってリアリティを感じます。今はよそ事を考えている時ではないはずなのですが、そこが不可思議なところです。思考と行動は必ずしも単純に一致したり、割り切れたりするものではないと、作者は言いたいようです。

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