マトリョーシカ ― 2010-06-16
ロシアの民芸品お土産の定番で、典型的なロシアの農婦のデザインです。大柄でたくましくおおらかな感じがこの人形の形にぴったりです。開けていくと次々に娘たちが現れて、最後は最前列の目鼻も描いていない白木の米粒ほどの赤ちゃんです。女系の大家族ですね。日本なら多産、豊穣の縁起物と言ったところでしょうか。歴史はそんなに古くはなく、日本の入れ子のダルマ、こけしなどがルーツだという説もあります。19世紀末から作られ、1900年のパリ万博で銅賞をとって評判になってから各地で作られるようになったそうです。カラマーゾフ兄弟の時代にはなかったわけです。今では、歴代大統領の似顔絵や動物など様々なデザインのものが作られています。開けてびっくり、並べてままごと、順序良くお片付けなど、子供が遊んでも楽しめます。長い間に陽に焼けたように色褪せてきますが、それがまた風合いを増します。
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