新札のような音をたてた2010-12-16

 ≪Когда же тот исчез из виду, Алёша поднял обе кредитки. Они были лишь очень смяты, сплюснуты и вдавлены в песок, но совершенно целый и даже захрустели как новенькие, когда Алёша развертывал их и пазглаживал. Разгладив, он сложил их сунул в карман и пошёл к Катерине Ивановне докладывать об успехе её поручения.≫

<試訳> その姿が視野から消えるとアリョーシャは二枚の紙幣を拾い上げた。それはひどく皺になりつぶれて砂の中に押し込まれてはいたが全く完全で、アリョーシャが広げて平らに伸ばすと新札のような音を立てさえした。皺をのばして折たたみポケットに押し込むと、彼は頼まれた事の首尾を報告しにカテリーナの家へと向かった。

・ 誠意を尽くしたのですが役割を果たせずに終わるアリョーシャの気持ちが察せられます。一人で考え、一人で行動し、一人で傷つく彼の孤独を感じます。映像であればここでフェイドアウトして次の場面に移ります。

コメント

_ 慎之介 ― 2010-12-16 14:04

もう300回にもなりますか。記念になるものをと考えていました。寒いロシアにもあるであろう、雪原の青い青い空をプレゼントします。想像してください。

_ mir→慎之介さん ― 2010-12-16 20:08

“雪原の青い空!”、イメージが広がってうれしくなります。拙い訳文にお付き合いしてもらって感謝しています。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック