一人に違いない2013-08-28

 ≪Затем вздохнул всею грудью, опять постоял, рассеянно подошёл к зерколу в простенке, правою рукой приподнял немного красную повязку со лба и стал разглядывать свои синяки и болячки, которые ещё не прошли. "Он один," - подумал Митя, - "по всем вероятностям один". Фёдор Павлович отошёл от зеркала, вдруг повернулся к окну и глянул в него. Митя мигом отскочил в тень.≫

<試訳> それから深々とため息をついてまた佇み、放心したように窓間壁の鏡に近寄ると右手で額から赤い包帯を少し持ち上げて、まだ治り切らない痣や傷をじっくりと見た。“ 親父は一人だな ” ミーチャはそう思った。“ 一人に違いない ”。 フョードルは鏡から離れ、急に窓の方に向き変わって覗った。ミーチャは瞬間的に暗がりに飛びのいた。

・ フョードルの様子から一人だと判断する今のドミートリィには冷静さを感じます。

コメント

_ 慎之介 ― 2013-08-28 22:03

ドミートリィのこの場面の季節は夏ではなさそうですね。久々の星空、天頂に夏の終わりの天の川、白鳥座を堪能しました。ふと、アリョーシャを思いました。兄の苦悩の日々彼は何をしているのか気になりました。

_ mir→慎之介さん ― 2013-08-29 11:03

大気が澄んできましたから夜空の星座、美しいでしょうね。私もアリョーシャのあの場面をいつも重ねて思いだします。
季節は、森番の小屋で暖炉を炊き過ぎていた事やスイカズラの赤い実などからきっと晩秋から初冬ではないかと思います。やがてく吹雪の場面も出てくるはずです。
アリョーシャはラキーチンと共にグルーシェンカの家を出た後、ドミートリィを心配して下宿を訪ねて探しますが、不在で会えずにおそらく修道院に戻ったのでしょう。

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