キリストに反対しません2016-04-01

 ≪- Помилуйте, вы хотите послушания и мистицизма. Согласитесь в том, что, например, христианская вера послужила лишь богатым и знатным, чтобы держать в рабстве низший класс, не правда ли?
- Ах, я знаю, где вы это прочли, и вас непременно кто-нибудь научил! - воскликнул Алёша.
- Помилуйте, зачем же непременно прочёл? И никто ровно не научил. Я и сам могу... И если хотите, я не против Христа.≫

<試訳> 「冗談じゃありませんよ、あなたは服従と神秘主義を望んでおられる。例えばキリスト教の信仰が、下層階級を奴隷状態に繋ぎとめるために、ただ金持ちや上流階級だけに奉仕したのはお認めになるでしょう、違いますか?」
「ああ、君がどこでそれを読んだかが分かりますよ、それに、きっと誰かが君に教えこんだんでしょう!」 アリョーシャが叫んだ。
「とんでもない、本で読んだのが確かだなんで、どうして? 誰からも全然吹きこまれちゃいませんよ。自分一人でだって僕は分かります・・・。それに、お望みなら、僕はキリストに反対しません」

・ コーリャはアリョーシャに論争をしかけます。確かに彼の言い分にも否定できない面があるかも知れませんが、僧院で学んだアリョーシャを論破するのは難しいでしょう。この作品のテーマの一つ、神と信仰についての問題がこのように事ある毎に変奏曲のように現れるのです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック