誠実な感情を伴った教養を心から尊重2020-05-26

 ≪- А осмелюсь ли, милостивый государь мой, обратиться к вам с разговором приличным? Ибо хотя вы и не в значительном виде, но опытность моя отличает в вас человека образованного и к напитку непривычного. Сам всегда уважал образованность, соединённую с сердечными чувствами, и, кроме того, состою титулярным советником. Мармеладов - такая фамилия; титулярный советник. Осмелюсь узнать, служить изволили?≫

<試訳> 「恐れ入りますが、礼節ある話の相手をして下さらんかな? なぜかと言いますと、あなたは外見こそ褒められたものではありませんが、私の人生経験からして、あなたが教養のある方で、酒を飲みつけていないと見抜きましてね。私自身、常々誠実な感情を伴った教養を心から尊重しておりますし、さらに加えて九等文官の任にあります。マルメラードフ、これが姓で、九等文官であります。失礼ながら、お勤めなされていますかな?」

・ ラスコーリニコフをふさわしい相手と見て、ことさら官吏らしい慇懃な口調で話しかけました。自分の外見も相当なものなのに相手の外見に触れ、教養を持ち出すなど気位が高そうです。
マルメラード(мармелад) にはフルーツゼリー、フルーツキャンデーの意味があります。呼ぶのも呼ばれるのも何か妙な感じがしないものでしょうか。

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