手に石を一個ずつ、二個持つ者も2010-08-27

少年達の様子

≪А потому как ни озабочен он был теперь, но ему вдруг захотелось свернуть к ним и вступить в разговор. Подходя он вглядывался в их румяные, оживлённые лички и вдруг увидал, что у всех мальчиков было в руках по камню, у доугих так по два.≫

<試訳>だから、気掛かりな事はその時あったのだけれども、彼はふと少年達の方に向きを変えて話の仲間に入りたくなった。彼らに近づきながら、血色のいい、生き生きした顔に見やっていて、少年達の誰もが手に手に石を一個ずつ、中には二個づずつ持っていることに急に気づいた。

子供好きのアリョーシャが、自分の気掛かりな事を振り切って寄り道し少年達に近づきます。これまで受け身の立会人の役割が多かった彼ですが、自分の興味に従う様子にほっとします。しかし、彼らの手には石が握られているのですから事もなく済みそうに思われません。またしても物語の磁力に引きつけられ続けます。