大声で泣き出した2010-09-15

 ≪Вместо ответа мальчик вдруг громко заплакал, в голос, и вдруг побежал от Алёши. Алёша пошёл тихо вслед за ним на Михайловскую уличу и долго ещё видел он, как бежал вдали мальчик, не умаляя шагу, не оглядываясь и верно всё так же в голос плача. Он положил непременно, как только найдется время, разыскать его и разъяснить эту чрезвыяайно его загадку. Теперь же ему некогда.≫

<試訳> 答える代わりに少年は突然大声で泣き出し、アリョーシャのもとから駆け出した。アリョーシャは静かに少年の後を追ってミハイロフスキー通りへ歩み出した。そして少年が足どりを緩めず、わき目も振らずにおそらく同じように声をあげて泣きながら遠くを走っていくのをずっと見続けた。彼は暇さえあれば必ず彼を捜し出し、このあまりにも衝撃的な不可解な事をはっきりさせようと心に決めた。今は彼には時間はないのだった。

何と言う事でしょう、ここでは謎が明かされず宿題として残るのです。アリョーシの穏やかな語りかけに少年がわっと泣きだして駆け出す、これを越えるみごとな展開があるでしょうか。泣きながら通りを遠ざかっていく少年と見送るアリョーシャの心情と遠近法に、哀切さと共に温かさを感じてしまうのが不思議です。

コメント

_ 慎之介 ― 2010-09-15 10:03

こう来ましたか。アリョーシャは少年と再会できるでしょうか?

_ mir→慎之介さん ― 2010-09-15 11:09

肩すかしという感じもしますが、通じ合えたのではとほっとするところもあります。作者のことですから必ず再会するでしょう。今度は少年がどのようにアリョーシャに向き合うのか楽しみです。

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