僕がミスをしたんです2010-12-22

≪- Видите ли, Lise, - продолжал он, вдруг остановясь пред ней, - я сам тут сделал одну ошибку, но и ошибка-то вышла к лучшему.
- Какая ошибка, и почему к лучшему?
- А вот почему, это челобек трусливый и слабый характером. Он такой измученный и очень добрый. Я вот теперь всё думаю: чем это он так вдруг обиделся и деньги растопотал, потому что, уверяю вас, он до самого последнего мгновения не знал, что пастопчет их. И вот мне кажется, что он многим тут обиделся... да и не могло быть иначе в его положении...≫

<試訳> 「実はね、リーズ」不意に彼女の前で立ち止まって、アリョーシャは話し続けた「そこで僕自身がミスをしたんです、でもそのミスも良い方に転じましたが」
「どんなミスをなさったの、なぜ好転と言えるんですの」
「あの人が小心で弱い性格の人だからなんです。あんなに苦しみに疲れきっていたんだし、とても善良なものだから。どうしてあの人が突然腹を立ててお金を踏みつけたのかって事を僕は今ずっと考えています。あの人がその最後の瞬間までお金を踏みつけようなんて考えがなかったのは確かです。そして今思うんですが、あの人はそこで多くの事で腹立たしかったんです・・・そう、あの人の状況では他にしようがなかったんですから・・・」

・ アリョーシャが反省とともに話し続けます。現場では衝撃を受けて茫然とした状態でしたが、今はリーズを前に冷静に振り返っています。心理を読み解いていく様子はまるで推理小説の手法です。作者の綿密な構成にあらためて驚きます。

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