さようなら、みんな2015-08-23

 ≪С крылечка спустился вниз и Трифон Борисович. У ворот столпились люди, мужики, бабу, ямщики, все уставились на Митю.
- Прощайте, божьи люди! - крикнул им вдруг с телеги Митя.
- И нас прости, - раздались два-три голоса.
- Прощай и ты, Трифон Борисыч!
Но Трифон Борисыч даже не обернулся, может быть уж очень был занят. Он тоже чего-то кричал и суетился.≫

<試訳> 表玄関から主人トリフォンも下りて来た。門のそばに人々が群れ集まり、農夫や女房達、御者たちが皆ミーチャを見つめていた。
「さようなら、みんな!」 突然荷馬車からミーチャが叫んだ。
「わしらこそ、さようなら」 二、三の声が響いた。
「お前ともお別れだ、トリフォン!」
だが、主人のトリフォンは振り向きもしなかった。非常に忙しかったのかも知れない。何やら叫んで飛び回っていた。

・ 護送の馬車に乗り込んだミーチャが突然人々に別れを叫ぶのです。ミーチャの言葉は、“ прощайте ” です。これは長い別れに際しての「さようなら」と、謝罪の「許して下さい」 の両方の意味を持っています。群衆からも “ прости ” と声が返ります。日本語でも 「ご免なさい」「失礼します」 が別れの際に使われるのに似ています。今のミーチャの胸にも両方の気持があるように思えてなりません。

コメント

_ 慎之介 ― 2015-08-23 20:23

「さようなら」のミーチャの言葉、素敵な言葉ですね。この時代この言葉は誰もが知っていて使われたのでしょうか?

_ mir→慎之介さん ― 2015-08-24 07:18

一般的に誰もが使う別れの言葉で、現在でもそうです。

_ 慎之介 ― 2015-08-24 17:18

mirさんのコメントに謝罪の意味も含まれているとのことで素敵だなと思いましたが、場合によっては、使い方が難しいと思いました。

_ mir→慎之介さん ― 2015-08-30 10:17

生活の中では、長い別れの言葉として普通に使われていますが、今の場合、ドミートリィの内心の変化の後なのでこう感じました。 話し手と聞き手の関係、状況によると思います。

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