罪と罰・試訳　一線を越えた人間の苦悩と愛が、時空を越えて今日もここに響く…

　≪В один миг надо это узнать, с первого шагу, как войду, по лицу узнать, и-на-че... хоть пропаду, да узнаю!"
- А знаешь что? - вдруг обратился он к Разумихину с плутоватою улыбкой, - я, брат, сегдня заметил, что ты с утра в какам-то необыкновенном волнении состоишь? Правда?≫

＜試訳＞　‟ 一瞬でこれを判断しなければならない、入った途端に、顔色で判断するんだ、で・な・い・と… たとえ身の破滅になっても、探り出すぞ！”
「ところで、君？」 ラスコーリニコフは不意に狡そうな薄笑いを浮かべてラズミーヒンに向かって言った。「僕はね、君、今日気がついたんだけど、君は朝から何だかいつになく興奮状態じゃないか？ そうだろう？」

・　ラスコーリニコフはラズミーヒンのはりきっているのが気になるようです。ポリフィーリイの所に連れて行くのを喜んでいるのは、あの事件についての自分の関わりを確かめたいのではないか、と邪推しているのかも知れません。こんな気のいい親友に対しても疑心を持つ彼は不幸です。