同じ階段にいる兄弟2010-02-23

アリョーシャは自分も同じ階段にいて、いずれ兄と同じ所に行くことになると言う。

≪Все один и те же стуапеньки. Я на самой низшей, а ты вверху, где-нибудь на тринадцатой. я так смотрю на это дело, но это все одно и то же, совершенно однородное. Кто ступил на нижюю ступеньку, тот всё равно непременнро вступит и на верхнюю.≫

<試訳> みんな一つの同じ階段にいるんです。僕は一番下にいて、兄さんは上の、そう13番目かどっかの階段にいるんです。僕はこのことをそう見てるんです。でもどっちでも同じことで、完全に同類なんです。下段に踏み込んだ者はどっちみち必ず上の段に上っていくんですから。

自分の自堕落な生活を語る饒舌な兄を遮って、アリョーシャは自分も兄と変わらぬ同類(のカラマーゾフ)であると珍しく熱して語ります。自己卑下するドミートリィにとって、「地上の天使」とも呼ぶ弟アリョーシャとの絆には救われるものがあるのではないでしょうか。

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