新たな指導者に出会う2010-08-07

長老が神父に後見を委ねたのではと思い至るアリョーシャ

≪Входя из монастыря и обдумывая всё эти внезапные слова, Алёша вдруг понял, что в этом строгом и суровом доселе к нему монахе он встречает теперь нового неожиданного друга и горячо любящего его нового руководителя, - точно как бы старец Зосима завещал ему его умирая. "А может быть так оно м впрямь между ними произшло", полумал вдруг Алёша.≫

<試訳>修道院から出ながら、予期しなかった言葉の端々を思い返して、アリョーシャはこれまで彼に対して厳しく容赦なかったこの修道士の中に、今や思ってもいなかった新たな友と彼を熱く愛してくれる新たな指導者を見つけたのだと突然気付いた。それはまさしくゾシマ長老が臨終に際して彼に後見を委ねたかのようだった。『もしかしたらあの人達の間でそれは実際にあった事かも知れないな』と、ふとアリョーシャは思うのだった。

パイーシィ神父に見送られたアリョーシャが、彼の言葉を反芻して新たな心のよりどころを見つけるのです。彼にとって精神的な支えであった敬愛するゾシマ長老が去ろうとしている今、彼が孤立無援ではないことを知って読者としては少し安堵します。でも、彼の赴くところは僧院の外、彼の歩みと共に物語は進行します。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック