シベリア送りになったっていい2013-01-24

 ≪Тогда же, в ту ночь, расставшись с братом, почувствовал он в исступлении своём, что лучше даже "убить и ограбить кого-нбудь, но долг Кате возвратить". "Пусть уж лучше я пред тем, убитым и ограбленным - убийыей и вором выйду и пред всем людьми, и в Сибирь пйду, чем если Катя в праве будет сказать, что я ей изменил и у неё же деньги украл, и на её же деньги с Грушенькой убежал добродетельную жизнь начинать! Этого не могу!"≫

<試訳> 弟と別れたその夜の事だが、ドミートリィは激しく感情を昂らせて、“ 誰かを殺して強奪してでも、カーチャに金を返した方がましだ ”と感じた。“ 殺されて強奪された人、いや世間の人に対して殺人者、強盗となってシベリア送りになったっていい、僕が彼女を裏切り、金を盗んでその彼女の金でグルーシェンカと一緒に気高い生活を始めると言って駆け落ちした、とカーチャに言わせる権利を与えるよりは! そんな事は我慢ならない!”

・ カテリーナに見下されたくないというドミートリィの強いこだわりです。婚約した彼女を欺き、さらに金を着服するという行為をしていながら侮辱されたくないのです。かつて彼女は父を救うために彼から屈辱を受けています。二人には当初から敵愾心が隠されているようです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック