憐みのようなものに変わった2016-09-19

 ≪И странное дело: хотя был твёрдо убеждён в преступлении Мити, но со времени заключения его всё как-то более и более смотрел на него мягче: "с хорошею может быть душой был человек, а вот пропал как швед, от пьянства и беспорядка!" Прежний ужас сменился в сердце его какою-то жалость≫

<試訳> しかも妙な事に、署長はミーチャの罪を確信していたにもかかわらず、拘留の時が経つと共に彼に対する見方が和らいできた。゛ おそらく根は善良な男かも知れない、酒と乱行でスエーデン人のように身を滅ぼしたのだ! “ 、署長の胸の中で以前の恐怖が何か憐みのようなものに変わっていた。

・ 逮捕当時ドミートリィに厳しかった警察署長の心境の変化です。このように、一人の人間の見方を固定せずに変化するものとしてとらえるところに作者の人間観を感じます。
“ スエーデン人のように・・・ ” は慣用句で、1709年ウクライナのポルタバで行われた激しい戦いの末に、ピョートル1世率いるロシア軍がスウェーデン軍を撃破して勝利した史実によります。出口のない破滅的な状況で “ как швед под Полтавой ” 「ポルタバのスウェーデン人のように ” と使われるようです。

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