なかなかの知恵者2017-03-19

 ≪:- Ведь вам тогда после родителя вашего на каждого из трёх братцев без малого по сорока тысяч могло придтись, а может и того больше-с, а женись тогда Фёдор Павлович на этой самой госпоже-с, Аграфене Александровне, так уж та весь бы капитал тотчас же после венца на себя перевела, ибо они очень не глупые-с, так что вам всем троим братцам и двух рублей не досталось бы после родителя. А много ль тогда до венца-то оставалось?≫

<試訳> 「だってあの時、お父上が亡くなられた後には、あなた方には、三人のご兄弟のそれぞれに少なくとも4万ルーブル入るはずじゃありませんか、あるいはもっと多いかも知れませんがね。ところがフョードル様が例のご婦人、アグラフェーナ様とご結婚した場合には、あの方は婚礼が終わり次第、直ちに全財産を自分名義に書き換えたでしょう。なぜって、あの方はなかなかの知恵者ですからね。となると、あなた様方3人には父上亡き後、全部で2ルーブルも手に入らなかったはずですよ。それにあの時、結婚に手間取るような事がありましたかね?」

・ フョードル殺害を願う動機は遺産だとスメルジャコフが言い出します。グルーシェンカと結婚して相続分がなくなるのを怖れたと言うのです。イワンがそう考えたとは思えません。スメルジャコフの計算高い邪推に驚きます。

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