全身を震わせていた2018-01-29

 ≪Прокричав это, он сел на место, видимо весь дрожа. Председатель снова обратился к нему с кратким, но назидательным увещанием отвечать лишь на вопровы, а не вдаваться в постороние и исступленные восклицания.≫

<試訳> そう叫んでミーチャは席に着いたが、明らかに全身を震わせていた。裁判長が再び彼に向けて、質問にだけ答え、関わりない事に及んで熱狂的な叫び声を上げないようにと、短いけれども教え諭すように言い渡した。

・ 起訴状の罪を認めるかどうかにはイエスかノーの答えで済むところですが、ドミートリィは興奮して場にそぐわない調子で無実を叫びました。自分が、身に覚えのない罪に問われたならと考えると、必死に叫び出す気持は分かります。
昨夜 「ゾラの生涯」 をDVDで観ました。冤罪で捕らわれたドレフェスが 「私は無実だ!」 と何度も叫ぶ場面があって、ドミートリィと重なりました。ゾラは全てを投げうって真実を訴え当局にペンの力で抗議します。法廷で当局に圧力をかけられている陪審員に切々と訴える姿に感動しました。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック