憐れみの情から2019-04-15

 ≪И вот обвинитель ни за что не хочет поверить в справедливость показания подсудимого, что соскочил он к старику Григорию из жалости. "Нет, дескать, может ли быть такая чувствительность в такую минуту; это-де неестественно, а соскочил он именно для того, что убедиьтся: жив или убит единственный свидетель его злодеяния, а стало быть, тем и засвидетельствовал, что он совершил это злодеяние, так как не мог соскочить в сад по какому-нибудь другому поводу, влечению или чувству".≫

<試訳> それなのに検事は、被告が憐れみの情からグリゴーリィ老人の所へ跳び下りたとの供述の正当性を何としても信じようとされません。“ いや、そのような感覚があのような瞬間にあり得るか。そんな事は不自然であり、跳び下りたのは、犯行の唯一人の目撃者が生きているかどうかを確認するために他ならず、したがって、それによって彼が犯罪を遂行した事を立証した事になる。他のいかなる動機、欲求、あるいは感情によって庭に跳び下りるはずがないからである ”、と。

・ ドミートリィがグリゴーリィを放っておけずに介抱を試みた心情を検事は認めません。事実を全く逆に解して犯行の根拠にするのです。一つの行動について、その時の心の中を立証するのは不可能な事を思い知らされます。
ちょうどこの頃、スメルジャコフが衝立の陰で犯行の機会を狙っていたのです。

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