どうって事ないんですよ2019-09-28

 ≪- Да он так и сделал, только "чёрт с вами" не сказал.
- Нет, Михаил Сменьч, почти что сказал, - подхватил торетий голосок.
- Помилуйте, господа, ведь оправдали же у нас великим постом актрису, которая законной жене своего любовника горло перерезала.
- Да ведь не дорезала.
- Всё равно, всё равно, начала резать!
- А про детей-то как он? Великолепно!
- Великолепно.≫

<試訳> 「そう、弁護士はそうしましたよ、ただ “ 畜生め ” とは言いませんでしたがね」
「いえ、ミハイル・セミョーニチ、そう言ったも同然でしたな」 三番目の声が引き取った。
「どうって事ないんですよ皆さん、何しろこの町じゃ正妻の愛人の喉を斬った女優が大斎期に無罪になりましたからね」
「それはそうですが、殺しはしなかったです」
「同じです、同じ事ですよ、斬り殺そうとしたんですから!」
「ところで、子供についての弁護士のあの話はどうです? 素晴らしかったですね!」
「素晴らしいものでしたな」

・ 休廷時のあちこちから聞こえてくるのは無罪を予想する声です。判官贔屓の感情からかも知れませんが、弁護士が彼等の気分をそうさせたところもあります。誰もが自分とは直接関わりないところで、法定ドラマを見るような感覚で楽しんでいます。

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