生きる気を失わずに済む2011-07-11

 ≪Они вышли, но остановились у крыльца трактира.
- Вот что, Алёша, - проговорил Иван твёрдым голосом, - если в самом деле хватит меня на клейкие листочки, то любить их буду лишь тебя вспоминая. Довольно мне того, что ты тут где-то есть, и жить ещё не расхочу. Довольно этого тебе? Если хочешь, прими хоть за объяснение любви.≫

<試訳> 彼等は外に出たが、居酒屋の玄関階段のそばで立ち止まった。
「いいか、アリョーシャ」イワンがきっぱりと言った。「もし本当に僕が粘っこい若葉に心を捉われたら、お前だけを思い出してその若葉を愛するよ。お前がどこかにいるんだというだけで僕には十分だし、生きる気を失わずに済む。お前もそれで満足だろう。なんなら愛情の告白と受け取ってもいいさ」

・ 苦悩の末に語った捨鉢な考えをアリョーシャにたしなめられ、さらに彼の無言の口づけで心を動かされたイワンが、別れに際して弟への愛情を口にします。無力に思われたアリョーシャの存在感が静かに描写されます。

コメント

_ 慎之介 ― 2011-07-12 20:34

粘っこい若葉に、、、、に始まるイワンの言葉に真摯な若者の思いに胸が詰まります。

_ mir→慎之介さん ― 2011-07-13 09:09

同感です。世の矛盾に苦しみ憤り希望を失いながら、それでも生きようとする若い人の姿こそこの作品の生命力ですね。

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