見てくれないなんて2016-02-14

 ≪- Не горяча? - торопливо и деловито осведомился Коля, принимая кусок, - нет, не горяча, а то собаки не любят горячего. Смотрите же все, Илюшечка, смотри. да смотри же, смотри, старик, что же ты не смотришь? Я привёл, а он не смотрит!
Новая штука состояла в том, чтобы неподвижно стоящей и протянувшей свой нос собаке положить на самый нос лакомый кусочек говядины. Несчастный пёс, не шевелясь, должен был простоять с куском на носу сколько велит хозяин, не двинуться, не шевельнуться, хоть полчаса.≫

<試訳> 「熱くないですか?」 肉片を受け取りながら、あたふたとせわしげにコーリャが尋ねた。「いや、熱くないな、犬は熱いのは嫌いだからね。さあみんな見てくれ、イリューシェチカ見てて、見てくれって、爺さん見てくれよ、どうして見ないんだい? 僕が連れて来たのに見てくれないなんて!」
新しい芸は、鼻をつきだしてじっと動かずにいる犬の、正にその鼻の上にうまそうな牛肉の切れ端をのせるというものだった。哀れな犬は肉片を鼻に乗せたまま身動きせず、主人が動くなと命じる限りは、たとえ半時間であろうと動かずにいなければならなかった。

・ このように動物の本性を抑えるような芸は、むしろ嫌な気分になります。イリューシャはジューチカの芸に眼を向けず、コーリャにはその心情が分からないようです。

コメント

_ 慎之介 ― 2016-02-14 10:00

コーリャの生き物に対するこのように執拗な仕打ちになにかわけがありますか?人間に対しても同じことをやりそうな気がしてなりませんが。
作者の意図、いずれ明かされるのでしょうか?コーリャはイリューシャを少しもみていないいですよね。

_ mir→慎之介さん ― 2016-02-14 17:30

コーリャは早熟で知的能力も高く、りーダー的資質で、皆に一目置かれていますね。自身もそれを意識していて、他を見下す気持があるように感じます。大切なものが育っていないという印象です。小さな子に優しく接したり、イリューシャを守ってやるなどの面はあるのです。今回もイリューシャを何とか喜ばそうとしての事なのですが、皆の歓心を受けようという気分が勝ってしまっているようです。
動物に対する態度が、ご指摘のように人に対するものにつながるとは思いません。でも人権や平等の概念の乏しかった当時を想像すると、彼の傲慢さや冷たい面が、このまま成長した場合に心配です。作者の作品群の虚無的な人物の中の一人にコーリャを入れている批評家もいます。それにしても、まだほんの中学生、健やかに育ってほしいものです。

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