お前さんのものも同然2016-02-22

 ≪- Мамочка, мамочка! - подскочил он к ней, пушечка твоя, товая, но пусть она будет у Илюши, потому что ему подарили, но она всё равно что твоя, Илюшечка всегда тебе даст поиграть, она у вас пусть будет общая, общая...
- Нет, не хочу, чтоб общая, нет, чтобы совсем моя была, а не Илюшина. - продолжала маменька, приготовляясь уже совсем заплакать.
- Мама, возьми себе, вот возьми себе! - крикнул вдруг Илюша. - Красоткин, можно мне её маме подарить? - обратился он вдруг с молящим видом к Красоткину, как бы боясь, чтобы тот не обиделся, что он его подарок другому дарит.≫

<試訳> 「母さん、母さん!」 二等大尉が妻のところに駆け寄って 「大砲はお前のだよ、お前のものさ、だがなイリューシャにやろうじゃないか、あの子がもらったんだからな、だけどお前さんのものも同然だよ。イリューシェチカはいつだって遊ばせてくれるからな、あれは二人で一緒のものにすりゃいい、一緒のものにな・・・」
「いいや、一緒はいや、イリューシェチカのじゃなく、すっかり私のものじゃなくちゃいやだ」 もうほとんど泣き出しそうになりながら母さんが言い続けた。
「ママ、とりなよ、ほら持ってって!」 イリューシャが突然叫んだ。「クラソートキン、これママにあげていい?」 自分にくれた贈物を他にやる事に気を悪くしやしないか懸念して、懇願するような顔つきで彼はふいにコーリャに話しかけた。

・ 子供に返ったような母親が息子への贈物を欲しがり、それを父親が諌めます。けなげにもイリューシャは母親の願いに応えようとするのです。辛い状況ですが、裏表のないやりとりに、強い結びつきを感じます。

コメント

_ 慎之介 ― 2016-02-22 09:58

大人が幼児になってしまう、こんな現象が人間にはおこるのです。
これが、この星に住む生物で、人間という生物の成れの果て?
あらゆる命を奪いながら生きていく人間だから。

_ mir→慎之介さん ― 2016-02-22 13:26

生きていく上での辛い現実ですね。希望はどこに? と探し続けています。

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