極めて鈍い馬鈴薯のような2018-04-23

 ≪Но русская пословица говорит: "если есть у кого один ум, то это хоррошо, а если придёт в гости ещё умный человек, то будет ещё лучше, ибо тогда будет два ума, а не один только"...
- Ум хорошо, а два -лучше, - в нетерпении подсказал прокуроу, давно уже знавший обычай старичка говорить медленно, растянуто, не смущаясь производимым впечатлением и тем, что заставляет себя ждать, а напротив, ещё весьма ценя своё тугое, картофельное и всегда радостно-самодовольное немецкое остроумие.≫

<試訳> 「しかし、ロシアの諺に曰く、“ 人に知恵がありゃ良い事で、さらに賢い客が遊びに来ればもっと良い。そうなりゃ知恵が一つだけじゃなく二つになるから ”… と」
「知恵は良いもの、二つ寄ればさらに良し、ですな」 じりじりして検事が言った。ゆっくり間延びした発音で話し、待たせていると思わせるのを意に介さず、それどころか、極めて鈍い馬鈴薯のような、いつも楽し気に自己満足のドイツの警句を高く評価しているこの老医師の癖をかねてから知っていたのだ。

・ 回りくどいヘルツェンシュツーベ医師の話が終わるのを待ちきれず、検事が口をはさみます。日本の諺の 「三人寄れば文殊の知恵」 の切れ味を教えてあげたいものです。

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