受け取るほど破廉恥なら2018-07-25

 ≪Я знала тогда, что уж он мне изменил и хочет бросить меня, и я, я сама протянула тогда ему эти деньги, сама предложила будто бы для того, чтоб отослать моей сестре в Москве, - и когда отдавала, то посмотрела ему в лицо и сказала, что он может когда хочет послать, "хоть ещё через месяц". Ну как же, как же бы он не понял, что я в глаза ему прямо говорила: "тебе надо денег для измены мне с творью, так вот тебе эти деньги, я сама тебе их даю, возьми, если ты так бесчестен, что возьмёшь!"...≫

<試訳> 「その時は、あの人がもう心変わりをして私を棄てようとしているのが分かっていました。それであの時、自分からそのお金を差し出したんです。モスクワの姉に発送する口実で、自ら提供したんです。そして手渡す時、あの人の顔を見て言いました、送ろうと思った時でいい、“ ひと月後だってかまわない ” と。そこであの人に、目ではっきりと語った事を理解しないはずなどあり得ません、“ あの畜生女と一緒に、私を裏切るためのお金が要るんでしょう、ほら、このお金をやるわ、私が自分からあげるのよ、受け取るほど破廉恥なら受け取るがいいわ!”… と」

・ ドミートリィとグルーシェンカに対するカテリーナの凄まじい怨念を感じます。前半で彼を助けるような証言をしていたのに、豹変して本心をさらけ出すのです。何かと彼のために配慮していたのは、ぎりぎりまで何とか婚約者としてのプライドを保とうとする彼女の偽りの姿でした。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック