どこであれ行き場がなくちゃ ― 2020-11-30
≪"Понимаете ли, понимаете ли вы, милостивый государь, что значит, когда уже некуда больше идти? - вдруг припомнился ему вчерашний вопрос Мармеладова, - ибо надо, чтобы вякому человеку хоть куда-нибудь можно было пойти..."
Вдруг он вздрогнул : одна, тоже вчерашняя мысль опять пронеслась в его голове. Но вздрогнул он не оттого, что пронеслась эта мысль.≫
<試訳> “ 分かりますか、あなたに分かりますかね学生さん、もはやこの先どこへも行き場がないってのがどういう事か?” ふいに昨日のマルメラードフの問いかけが思い浮かんだ。“ なぜって、どんな人間だって、どこであれ行き場がなくちゃいけませんからなあ… ”
突然彼はぎくりとした。ある一つの、これも、やはり昨日のある想念が再び脳裏をよぎったのだ。けれども、ぎくりとしたのは、この想念が浮かんだせいではなかった。
・ 昨日居酒屋で聞いたマメラードフの悲惨な話が甦ります。ラスコーリニコフは彼の苦悩を突然我が事として理解できたのでしょう。
コメント
_ 伯 ― 2020-11-30 10:01
あ~悲しい!現在も行き場の無い人がたくさん居るという事を知る機会があります。目の前にそれとわかる人はいないのですが。苦悩は体験しないと理解できない?想像と理解は違います。苦悩を理解しようと努力することはできるかも。自身も苦しくなります。
_ mir→伯さん ― 2020-12-01 10:35
不幸の状況は一つとして同じものはなく、その受け止め方や感じかたも人によって多様だと思います。「街録」というNHKの番組で街を行く人達が、人生のピンチ、どん底だった体験を語るのを聞いてその凄まじさに圧倒されることがあります。でも、それを乗り越えて今がある方々ですから、どん底のまま行き場をを失った人達もいる事を忘れてはなりませんが。「行き場がない」 と言えば、国を追われて難民となり、生死の境を越えて辿り着いた先で阻まれる人々の映像が浮かびます。体験はなくても他者の不幸に心を寄せる想像力を失いたくないし、その苦悩の根源を少しでも減らそうとする人々の存在を信じて応援する側にいたいと思います。「苦悩を理解しようと努力する」 に同感です。
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。