ラズミーヒンの所へ行くんだった2020-12-28

 ≪Сказано: процент, стало быть, и тревожиться нечего. Вот если бы другое слово, ну тогда... было бы, может быть, беспокойнее... А что, коль и Дунечка как-нибудь в процент попадёт!.. Не в тот, так в другой? А куда ж я иду? - подумал он вдруг. - Странно. ведь я зачем-то пошёл. Как письмо прочёл, так и пошёл... На Васильевский остров, к Разумихину я пошёл вот куда, теперь... помню.≫

<試訳> “ パーセントなのだから気にする事などないと言うわけだ。それがもし他の言葉だったら、もっと懸念しているところかも知れない…。もしもどうかしてドゥーネチカがそのパーセントに入りでもしたら事だぞ!…。そのパーセントでないにしても、別の何かに?
ところで、僕はいったいどこへ行こうとしているんだ?” ふと彼は考えた。“ 妙だな、何か用があってきたはずだ。手紙を読み終えて、すぐ出かけて来た…。 そうだワシーリエフスキー島のラズミーヒンの所へ行くんだった、やっと今… 思い出した ”

・ このように一つの事にこだわり、あれこれ想念をめぐらして思い悩んでしまうのがラスコーリニコフの気質です。妹の事まで結びつけて心配しています。そんな調子で、友人のラズミーヒンを訪ねる予定をすっかり失念していたのです。
ワシーリエフ島はフィンランド湾に面した島で、市の中心部とネヴァ川の橋でつながり、宮殿や政府機関が多く所在しているそうです。

コメント

_ 伯 ― 2020-12-28 10:25

パーセントは権力側にとっては、便利な表現です。
現代はますます利用価値が上がっているようです。実態を知らなくてもその数字で科学的といって押し通していますから。

_ mir→伯さん ― 2020-12-29 10:19

社会的問題の確率や統計は “ 総合的、俯瞰的 ”に見たり、説明する際は参考になるのでしょうが、個々の当事者にとってはあまり意味がない場合がありますね。“ 経験した事のない ” 豪雨に見舞われた地域にとって平均降水量は意味を失い、年賀葉書のお年玉当選確率にはいつも裏切られます。天気予報の降水確率や予想気温も自分の感覚の方が…。

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