全てが新たに進み出す時に2021-01-06

 ≪Он думал и тёр себе лоб, и, странное дело, как-то невзначай, вдруг и почти сама собой, после очень долгого раздумья, пришла ему в голову одна престранная мысль. "Гм... к Разумихину, - проговорил он вдруг совершенно спокойно, как бы в смысле окончательного решения, - к Разумихину я пойду, это конечно... но - не теперь... Я к нему... на другой день, после того пойду. когда уже то будет кончено и когда всё по-новому пойдёт..."≫

<試訳> ラスコーリニコフはそう考えて額をこすった。そして妙な事だが、こんなにさんざん考えあぐねたあげく、何か無意識のうちに、ほとんどひとりでに、実に奇怪な考えが頭に不意に浮かんだ。“ ふむ… ラズミーヒンの所へ行くさ、それはもちろんだ… だが今じゃない… 彼の所へは… ‘あれ’の後、翌日行こう、‘あれ’がもう終わって、全てが新たに進み出す時にだ…”

・ ‘あれの’ 、‘あれが’、に当たる単語が原文でイタリック体になっています。まだ明かされていない重い意味を込めているのです。せっかくここまで来ていながら急に訪問を先延ばしにするのは、彼自身にも説明し難い心の動きのようです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック